11月28日 ~大晦日前に失礼します~
さて、銀閣寺を後にして中心部まで戻ってきました。
若者が闊歩する商店街に目的のお店はあります。
京都の方々が大晦日に列をなして買い求めるというすき焼きの店
「三嶋亭」

京都では大晦日にすき焼きなのでしょうか。
(外観)

ぽっかりとここだけ歴史の流れが止まっているようです。
『明治六年京に戻り、現在の地、寺町三条で「三嶋亭」を創業いたしました。
それ以来、130余年その味を守り続け、明治、大正、昭和、平成、現在に至り、五代目となります。』寺町三条 三嶋亭
ザンギリ頭を叩いてみれば…まさに文明開化と共に。
今回の京トリオのグルめぐりはここが最後です。
そして小マメ太郎、とんでもない体験をしてしまいました。
ここで頂くのは生を受けてンン年、人生初の極上の素材のすき焼き
その名も
「特々撰コース」 

(得々じゃナイヨ)
それでは早速頂いてみましょう…。
ごちそうさまでした。美味しかった~。
冗談です。
11月28日 ~文明開化の味を体験~
仲居さんに案内されたのは二階の角の個室。
すでにすき焼きの良い匂いがしておりました。
隣とは襖で仕切られています。風通しも良く、個室ながら開放感は抜群です。
注文を取りにきた仲居さん曰く
「以前はもっと眺めも良かったのですが…」
確かに大きなビルが建っており、三嶋亭から見ると時代の差に違和感がわきます。

(2階へ続く階段)
部分的にタイムスリップしてしまったような…。
そんなことを聞きながらコースの確認と乾杯のお酒をお願いします。
もっと高級料亭のようにピリっとした空気だと思いきや、明るい対応にホッと一安心。
昼間からこの雰囲気、何やら政治家の密談のようなイメージが(偏見)。
やはりお鍋は楽しくつつかないと。
まず牛そぼろとすき焼きの具材。
「卵はお割りしてよろしいでしょうか?」卵を溶いてくださるサービスまで。
そして大御所のご登場 これが三嶋亭の
特特選牛です。
「ギャー!」 (多分本当に出た悲鳴①)

(Photo by M.rルー)
塗りの盆には波打つように紅い牛肉が盛られています。

「………」(呼吸困難の手前)
恥を忘れて写真を撮りまくる自分に優しい中居さんはあくまでも笑顔で
「どうぞどうぞ」と言ってくれます。
田舎もんにも親切…。
まずは熱した鍋に砂糖を先に入れておきます。

(Photo by M.rルー)
関西のすき焼きが今、目の前で…。
あまりに綺麗な牛肉にもったいなくてお箸がつけられないなぁ、
と思っていたら
「うわぁー!」(絶対出た悲鳴②)
仲居さんは容赦なしに肉を投入してくれました。
さすがに老舗、この迷いの無さ。
アドバイスを受けながら最初だけ全てやっていただきます。
お肉にある程度火をとおして

(Photo by M.rルー)
まずはこれだけで。
溶き卵をたっぷり絡めて思いっきり頬張ってみる…。
よく「極上の霜降り肉」といいますが霜降り具合も程よく、
しっかりとお肉を食べていると思えるのがこちらの牛肉。
しつこくないので最後までペロっと美味しく食べられます。
野菜を入れるとこんな感じに。

こちらでは葱はタマネギと九条葱、丸い麩が入っているもの特徴です。

(Photo by M.rルー)
割り下の香りが漂って、肉にある程度の火が通ったらやっと食べ頃になります。

○○産の○○牛です、と特に説明がありませんでしたが
これはもう「三嶋亭の牛肉」なのでしょう。
煮えてクタクタになったタマネギも甘くなっています。
やがて鍋から牛肉が消えかけたそのとき
「すみません、二人前追加お願いします」
すみません、こんな贅沢をして…。
追加からグラムは少なくなりますが、満足度の高さはそれ以上です。
今度は自分で味を失敗しないように調整しながら作ります。
(責任重大、何とかうまくいきました。)
卵も追加してもらい、味の染みた麩と豆腐と一緒に食べると尚美味しい。
ここで最終兵器の
ご飯セット登場!牛そぼろと食べてもいいのですが、ここは禁断のお肉のご飯のせ!巻いて…パクッと。
牛鍋の口福ここにあり。
そぼろとご飯の相性ピタリでこれまたお箸がとまりませんでした。
仲居さんに美味しいです、と何度言ってもいい足りないほど
三島亭のすき焼きに京トリオは感動していました。
最後は水菓子のメロンと梨。

夢のようなお昼ご飯にしばらく呆けていたのは言うまでもありません。
そぼろが美味しかったのでお土産にしてもらいました。
(ありがとうございました!)
「牛鍋底をつついてみれば文明開化の味がする」
いつかまた、特別な日に飛び切り美味しいすき焼きを皆でつついてみたいと思います。

以上、最終日の2日目のレポートは終了します。
京トリオ グルめぐり第二弾、
1泊2日ながらこれまたとんでもなく面白い旅となったのでした。
駆け込みでしたがご一緒させていただいた夢八さん、ルーさん
本当にありがとうございました。
ここまで我慢強く読むのに耐えてくださった方々にも…感謝。
(これで周りから槍が飛んでこないかどうかは…)
はぁ・・・。(憧れのため息)
「三嶋亭」さんに行かはったんですね。
豪華ですねぇ。ごっつぉですね。
僕もお写真でお相伴に預かります。
はぁ、僕はこちらで食べたことなんか・・・。1階のお肉売り場で、切り落としを買うのが・・・。
ほんまにええもん食べたはりますねぇ。
僕は外食すき焼きやったら、その寺町をずぅっと下がった右側の「キムラ」さんです。
| さいとう | 2007/11/15 01:04 | URL | ≫ EDIT